【解説】教育訓練支援給付金をもらいながら国民年金の学生納付特例制度は使えるのか?

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  • 国民年金払わないといけないんだ・・・
  • 学生で収入も少ないのに。
  • 教育訓練支援給付金はあるけど、学費だって払わないといけないし。

20歳になった人だけではなく、社会人から学生になった人だってこんな気持ちだと思います。

  • 何とか支払いを少なくする方法はないのか?
  • 払わずに済む方法はないのか?
  • 先のことより今のこと。

本当によくわかります。

この記事では学生時代の負担を軽くする「学生納付特例制度」を解説していきます。

この記事を書いた人

こよおじ(雇用保険おじさん)

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目次

前提:学生納付特例制度とは?

簡単に言うと、

学生の人は収入が少なく、年金保険料を払うのが大変でしょう。

学生の間は保険料の支払いを猶予しますよ。

という制度です。

教育訓練支援給付金を受けている人は学生納付特例制度は使えるのか?

使えます。

使うには大きく条件が2つあります。

  1. 学生であること
  2. 所得が少ないこと

です。

条件①:学生であること

ほとんどの学生が対象です。

学生とは、大学(大学院)、短期大学、高等学校、高等専門学校、特別支援学校、専修学校及び各種学校(中略)夜間・定時制課程や通信課程の方も含まれますので、ほとんどの学生の方が対象となります。

日本年金機構HP

確認したい人は、各都道府県の対象校一覧がありますので、リンクを貼っておきますね。

学生納付特例対象校一覧

条件②:所得が少ないこと

前年度の所得が、

128万円+扶養親族の数×38万円+社会保険料控除等

の範囲であることが必要です。

わかりにくいですが、このブログを見ている人の多くがこの基準を超えているのではないでしょうか。

教育訓練支援給付金を受ける人は前年度に所得があった人がほとんどでしょう。

え・・・じゃあ、私は使えないんですか?

安心してください。

所得の基準は超えていますが、教育訓練支援給付金を受けるということは、退職しているはずです。

  • 前年度は所得の基準を超えていた。
  • しかし、今は退職して所得が下がっている。

という点に着目し、使うことができるのです。

また、学校が2年目、3年目とある人も大丈夫です。

非課税所得は計算に入らないからです。

雇用保険は非課税です。

つまり、失業保険や教育訓練支援給付金を受けても影響がありません。

学生納付特例制度を使うメリットとデメリット

メリットデメリット
支払いの先延ばしができる
年金が受けられるかを判定する期間には入る
障害を負った時、障害年金を受けれる可能性がある
年金額には反映されない

学生納付特例制度を使う大きなメリットとして、

年金が受けられるかを判定する期間には入ることです。

未納では期間に入りません。

  • 手続きをして保険料を納めないこと(学生納付特例制度)
  • 手続きをせず保険料を納めないこと(未納)

保険料を納めないことに変わりはありませんが、この2つでは全く扱いが違います。

学生納付特例制度はメリットが大きいので、在学中の納付が厳しい場合は必ず手続きをしましょう。

年金額に反映させたい場合は?

10年以内であれば猶予された期間分を払うことができます。

追納は節税になるというメリットもありますし、卒業後に少しづつ払っていくと良いでしょう。

ただし、払うまでに時間が経つと、支払額がちょっと高くなります。

こよおじ

イメージとしては利子のようなものですね。

学生納付特例制度の申請方法は?

  • 市区町村の役場
  • 年金事務所
  • 学校

で、手続きをしてください。

なお、学校が手続きをする場合は許認可を受けている必要があります。

許認可を受けているかは、

学生納付特例対象校一覧で確認できます。

「代行事務」欄に許認可を受けた日付が表示されていれば制度上はやってくれるはずです。

もちろん、自分でやってもいいです。

また、離職した人は離職の証明が必要ですので、

  • 離職票
  • 喪失確認通知書
  • 受給資格者証

などのコピーを持参するといいでしょう。

まとめ

教育訓練支援給付金を受けていても問題なく学生納付特例制度が使えます。

学生は収入が少ないので、年金保険料を払うのが難しいです。

しかし、この学生納付特例制度を使えば未納期間にならず、年金がもらえるかを判定する期間にきちんとカウントしてくれます。

まずは、学生納付特例制度を使う手続きをしましょう。

ただし、学生納付特例制度を使った期間は年金額には反映されません。

後で払わなければ将来的な年金額は減ります。

追納は節税にもなりますし、余裕があるなら卒業後に払った方がいいでしょう。

しかし、余裕がないのに無理して払ってもしんどくなりますからね。

強制ではありませんので、追納するかどうかは考え方次第になります。

受けたい講座のお得な探し方は?

STEP
まずは、職業訓練校を探す

まずは自分の学びたい分野や、取りたい資格の職業訓練校がないかを探しましょう。

職業訓練校の最大のメリットは受講料が無料であることです。

通学はもちろん、eラーニングの職業訓練もあります。

また、訓練期間中には雇用保険の基本手当がもらえたり、月10万円の職業訓練受講給付金を受けながら通うこともできます。

給付面の手厚さで言うと、職業訓練校がぶっちぎりでお得です。

こよおじ

新卒者を対象とした長期間の職業訓練は受講料有料の訓練もありますが、かなり格安ですので、第一の選択肢としていいでしょう。

STEP
専門実践教育訓練給付+教育訓練支援給付金で受講できないかを検討する

専門実践教育訓練教育訓練給付と教育訓練支援給付金を組み合わせると、職業訓練校まではいかないまでも、かなり手厚い給付を受けることが出来ます。

職業訓練校で学びたい分野がなかった人は、次の選択肢はこの組み合わせになるでしょう。

こよおじ

ただし、通信や夜間の講座、受講開始日の時点で45歳以上の人は教育訓練支援給付金が使えませんので注意です。

STEP
専門実践、特定一般、一般教育訓練給付を使って受講する

教育訓練給付の給付率は

専門実践>特定一般>一般

の順に高いです。

よって、学びたい講座が、

①専門実践教育訓練給付に対応していないか

②特定一般教育訓練給付に対応していないか

③一般教育訓練給付に対応していないか

の順に探していきましょう。

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