【解説】教育訓練給付金と奨学金は併用できるの?

  • URLをコピーしました!
  • 教育訓練給付金を使っても、それだけじゃ学費が足りないよ・・・
  • なんとか学費を補えないかな?

学費の補助といえば真っ先に「奨学金」が思い浮かびます。

奨学金と教育訓練給付金が併用できれば学校に行けるのに!

そんな人もいるでしょう。

この記事では、

教育訓練給付金と奨学金は併用できるのか?をわかりやすく解説します。

この記事を書いた人

こよおじ(雇用保険おじさん)

YouTubeチャンネルを始めました。

YouTube:こよおじの雇用保険ゆっくり解説チャンネル

チャンネル登録、応援よろしくお願いします。

目次

教育訓練給付金と奨学金を併用できるのか?

できます。

しかし、

減額されたり、一部できないものもあります。

では、何が違うのでしょうか。

結局は奨学金の種類によります。

奨学金の種類とは?

奨学金は大まかに分けると3つに分けることができます。

  1. 「返す」奨学金
  2. 「返さなくていい」奨学金
  3. 「一定の条件をクリアすれば返さなくていい」奨学金

この3つです。

前提:教育訓練給付金の基本的な考え方

奨学金に限った話ではありませんが、教育訓練給付金は、

入学金や受講料に対して、自分で払ったお金の一部を補助する

という考えがあります。

つまり、人から補助してもらったお金はさっぴきますよということです。

これは奨学金であろうと、社長のポケットマネーで補助してもらおうと同じ考えです。

それを踏まえて、3つの奨学金を見ていきましょう。

奨学金①:「返す」奨学金(貸与型奨学金)

このような奨学金の場合は、教育訓練給付と併用できます。

教育訓練給付金の額を減らされることもありません。

借りた奨学金は返す必要があるので、自己負担がまったく減っていないからです。

奨学金②:「返さなくていい」奨学金(給付型奨学金)

教育訓練給付と併用できます。(一部併用不可あり)

ただし、教育訓練給付金の額は減る可能性があります。

奨学金を返す必要がないので、シンプルに自己負担が減るからです。

奨学金をもらった上で、まだ自己負担があれば教育訓練給付金を使うというイメージです。

金額は減らされるにしても、奨学金と教育訓練給付金を併用すればかなりお得ですが、現実的に、社会人が利用できる返さなくていい奨学金はあまり数がないかもしれません。

また、

奨学金側で併用できないとしている場合もあります。

この場合はどうしようもありません。

例えば、独立行政法人日本学生支援機構は教育訓練支援給付を受けている間は使えません。

Q31 機構の給付奨学金を受けながら、機構以外が実施する奨学金等を受けること
はできますか。
A31 給付奨学金は、他の奨学金制度との併用を禁止していません。
ただし、以下の国費による給付的措置を受けている人は、それを受けている間、
給付奨学金の支給を受けることができません。
・教育訓練支援給付(雇用保険法)

引用、リンク:独立行政法人日本学生支援機構:給付奨学金に関するQ&A【令和元年7月4日版】

使いたい奨学金があれば、事前に注意事項を確認しておきましょう。

奨学金③:「一定の条件をクリアすれば返さなくていい」奨学金(貸与型奨学金)

このような条件付きの奨学金は教育訓練給付金と併用できる可能性が高いです。

理由は、必ずしも自己負担が減るとは言い切れないからです。

この奨学金は基本的には返す必要があり、一定の条件をクリアすれば返済が免除されるという仕組みです。

例えば、

うちの会社で3年間働いたら返さなくてもいいよ。

という条件です。

返さなくていいのは本当にありがたいですが、ハードルが結構高いですよね。

3年間同じ職場で勤め上げるというのは大変なことです。

嫌なことがあっても耐えなければいけません。

私なら嫌な上司に囲まれたら耐えることができないでしょう。

つまり、貰うことが確定していないので、自己負担が減ったとは言い切れないのです。

一定の条件で挙げた「3年間働く」というのは一例です。

逆に「1日働く」という条件であったとすればどうでしょうか?

この場合は、ほぼ貰うことが確定しており、自己負担が減ったとの判断になるでしょう。

条件は奨学金により様々です。

条件付きの奨学金があった場合は条件をしっかり把握して、併用が可能かハローワークに相談してみましょう。

補足

どんな奨学金を使ったのかは支給申請のときにも記入します。

まとめ

教育訓練給付金と奨学金は基本的には併用できます。

ただし、

  • 併用できるが額を減らされる
  • 奨学金の規定によっては併用できない

場合があります。

結局は奨学金の種類や条件によります。

よって、教育訓練給付金と奨学金を併用したい場合は、

STEP
奨学金を調べる

どの奨学金を利用するかあたりをつけます。

国の制度と併用が出来るのか、奨学金の規定を必ず見ておきましょう。

STEP
奨学金のパターンを調べる
  • 「返す」奨学金なのか
  • 「返さなくていい」奨学金なのか
  • 「一定の条件をクリアすれば返さなくていい」奨学金なのか

あたりをつけた奨学金がどのパターンに当たるかを見極めましょう。

STEP
条件付きであれば事前に相談

「一定の条件をクリアすれば返さなくていい」奨学金だった場合、

返済しなくてすむ条件は様々です。

条件を調べて事前にハローワークに相談しておきましょう。

受けたい講座のお得な探し方は?

STEP
まずは、職業訓練校を探す

まずは自分の学びたい分野や、取りたい資格の職業訓練校がないかを探しましょう。

職業訓練校の最大のメリットは受講料が無料であることです。

通学はもちろん、eラーニングの職業訓練もあります。

また、訓練期間中には雇用保険の基本手当がもらえたり、月10万円の職業訓練受講給付金を受けながら通うこともできます。

給付面の手厚さで言うと、職業訓練校がぶっちぎりでお得です。

こよおじ

新卒者を対象とした長期間の職業訓練は受講料有料の訓練もありますが、かなり格安ですので、第一の選択肢としていいでしょう。

STEP
専門実践教育訓練給付+教育訓練支援給付金で受講できないかを検討する

専門実践教育訓練教育訓練給付と教育訓練支援給付金を組み合わせると、職業訓練校まではいかないまでも、かなり手厚い給付を受けることが出来ます。

職業訓練校で学びたい分野がなかった人は、次の選択肢はこの組み合わせになるでしょう。

こよおじ

ただし、通信や夜間の講座、受講開始日の時点で45歳以上の人は教育訓練支援給付金が使えませんので注意です。

STEP
専門実践、特定一般、一般教育訓練給付を使って受講する

教育訓練給付の給付率は

専門実践>特定一般>一般

の順に高いです。

よって、学びたい講座が、

①専門実践教育訓練給付に対応していないか

②特定一般教育訓練給付に対応していないか

③一般教育訓練給付に対応していないか

の順に探していきましょう。

(PR)学校の資料請求は「Brush UP学び」がおすすめ!

たくさんある学校の講座を一つ一つ調べて資料を請求するのは大変ですよね。

そんな時は「Brush UP学び」がおすすめ。

「Brush UP学び」なら、気になった学校、講座の資料を一括で請求できるんです。

また、資格の概要や、合格率に関する記事も豊富に掲載されていますので、どの分野を学び直すかを決めかねている人にとっても非常に有用なサイトです。

人生を変える選択です。

妥協せずに、自分に合った学校や講座を見つけましょう。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次